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Channel: m_maruのエスパルス観戦日記
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犬飼の報道について思うこと

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どんな仕事でも同じだと思いますが,彼もプロである以上,「将来はこうなりたい」という自分なりの目標やら理想があるはずなんですよね。そうすると,彼が移籍に応じるかどうかというのは,結局,「今いる環境(=エスパルス)でそれが実現できるのか,それとも,環境を変えた方がより目標に近づくのか」という2択で,後者の方が前者より良いとなれば移籍,逆であれば残留というシンプルな話だと思います。では,彼にとっての目標ってなんなのかというと,やっぱりサッカー選手である以上は,①もっとサッカーが上手くなりたい,②もっと金を稼ぎたい,③日本代表に入りたい,あたりでしょうか。あ,③についてはなんか既視感が…。そう考えた時,オファーを受けているとされるチームの1つである「鹿島アントラーズ」って環境は,少なくとも①や③の点では,犬飼にとって相当に魅力的なはずです。なぜならば,鹿島には日本代表やそれ以上のクラスの選手(外国人FW含む)がゴロゴロいて,彼ら相手に毎日ガチンコで練習ができる訳ですし,ACLへの出場も決まっていて海外の強豪チームとも真剣勝負をすることができ,そうした中で自身がレベルアップしたり,その結果として日本代表に選ばれるといった目標を実現できる可能性が高いからです。片や,清水の方は,ただでさえ所属選手のレベルは鹿島より低い上に,去年は怪我人続出で練習相手も満足にいないという状況でしたから,①の点で鹿島に劣ることは残念ながら否定できません(メディカルについては,さすがに来年は改善されると信じてますが)。また,③についても,今のところACLに出るような予定はないですし,強豪相手にガチンコ勝負で経験を積むチャンスはあまり多くありません。これが,金はあるけどクラブとしては今一つイケてない,首都圏のあのクラブとか西日本のあのクラブとかすぐ近くのあのクラブとか(以下自主規制)だったら,エスパルス大好きなユース出身者ということもあってそこまで心配はしないんですが,獲得タイトル数を含めたクラブの「格」を考えた時に,鹿島だけはちょっと別格なんですよねえ。なので「鹿島からオファー」という報道を見た時に,直感的に「こりゃヤバイな…」と感じた訳です。だって,普通の仕事に置き換えたら分かりますけど,これって,「自分の仕事の業績&ポテンシャルが世間に評価されて,自分が今いる会社よりも格上の,業界トップレベルの同業他社から引き抜きのオファーがかかった。しかも給料は多分上がる。しかも自分が現役でいる間に次のチャンスがあるかは分からない。」って状況ですよね。環境を変えるのはリスクですけど,多数決を取ったら,移籍に応じる人の方が多いんじゃないでしょうか。だって男の子だもん。ただ,唯一,エスパルスが鹿島に対抗できる希望があるとすれば,それは「出場機会」と「監督」かもしれません。鹿島は確かに魅力的な環境ではあるのですが,それを生かすためには鹿島でスタメンを勝ち取って試合に出ることが前提で,ここは結構ハードルが高いと思われます。試合に出られないんじゃ,日本代表なんて夢のまた夢ですし,真剣勝負を通じたレベルアップの機会も限られてしまいますからね。今まで清水から鹿島に移籍した選手は,だいたいこのパターンで失敗してるので,そうなるくらいなら清水でコンスタントに試合に出続けた方が目標に近づくよってことで,この点は有効な説得材料になると思います(自慢の選手が鹿島で通用しなかったという意味では,少し複雑な気分ですが…)。また,監督についても,新指揮官のヤン・ヨンソン監督は,若手の活用に長けた監督という評判ですし,戦術的な引き出しも多そうで,指導を受けることにメリットが期待できそうな感じです。とはいえ,選手としてのレベルアップのためには,監督よりも一緒にプレーするチームメイトのレベルの方が大事だと思うので,こちらは説得の決定打にはならないと思いますが。犬飼は,エスパルスにとってなくてはならない貴重な戦力なので,強化部には数少ない手持ちのカードを上手く使って,何とか移籍を思いとどまらせて欲しいところです。まあ,それでも,本人が「よりレベルの高い環境でチャレンジしたい(キリッ」とか言い出したら,それを止める術はない訳ですが(あれ,「チャレンジ」という言葉にも何か既視感が…)という訳で,個人的に残留確率は20%くらいかなーと思っているのですが,もし予想が外れたらそれは嬉しいことなので喜んで謝ります。ただ,もし彼が今回鹿島に移籍してしまったとしても,それで全てが終わるわけではないんですよ。例えば,契約の切れる2~3年後にひょっこり戻ってくるかもしれないですし,その時にはまだ27歳くらいなので,まだまだ全盛期の主力CBとして数年間は活躍できるでしょう。現に本拓のように,鹿島帰りの主力としてエスパルスのJ1昇格に貢献してくれた選手もいる訳ですし。今の時代,昔に比べて移籍が容易になったこともあり,レジェンドの澤登氏のようにずっと同じチームでキャリアを続けることはかなり難しくなってしまいました。なので,個人的には,「去るものは負わず,来るものは拒まず」の精神で,一度チームを離れてしまった選手であっても,移籍先でフリーになった時は積極的に声をかけ,「おかえり」と暖かく迎え入れるチームであって欲しいですね(電話が繋がらない人とか,あまり戻ってきて欲しくない例外は数人いますけど。)。ちなみに,万が一,犬飼が鹿島ではなく噂のあるもう1つのチームの方を選んだとしたら,さすがにその時はズッこけますけどね(笑)。↑ ↑ ↑ ↑ ↑☆ランキング参加中です☆宜しければクリックお願いしますm(_ _)m

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